カヌーとカヤックの歴史

カヤックは、どこで誰が何のために造ったのでしょうか?


写真:QAJAQ (Kayaks of Siberia and Alaska)

【長桶純至の著書/シーカヤッキング・テキストブック】から抜粋

「最終氷期後、北極圏のシベリア極東部・アラスカ・カナダ北部・グリーンランドに至るまでのツンドラ地帯に広がった先住民族イヌイット(エスキモー)が狩猟用に流木の枠にアザラシの皮を張った小舟を生み出しました。およそ5千年前、海の産物である皮張りの船、 “カヤック”の誕生です。」 これが現代の船のルーツです。

【カヤックとカヌーの違いは?】
歴史を辿りながら説明してゆきます。カヤックとカヌーの違いを定義するとすれば、前述の ”カヤックが海の産物である皮張りの舟” に対して、”カヌーは、森の産物である丸木舟” と言えます。歴史的にはカヌーがもっと昔に生まれています。一般的によく知られているカヌーは、北米の先住民達が湖で魚を獲ったりしている姿を思い浮かべるのではないでしょうか。それは近代になってからのことです。
以下の地図は、【〈歩く民〉のたどった道筋】これは、樹上生活を捨て、民は定住地を求め北上して行った道筋を描いたものです。おおよそ、紀元前4万年頃にインドネシアの大陸棚スンダランドに住んでいた現生人類は、オーストラリアの北部の大陸棚サフールランドへ群島伝いにカヌーで渡った。その民がアボリジニの先祖と言われている。更に北上した民は、モンゴル、シベリアに広がり、徐々に寒さに適応して新モンゴロイドになり、彼らの一部は、陸続きになっていたベーリング海峡を越えた。アラスカに到達したイヌイット(エスキモー)は、北極海沿岸を中心に海洋動物(アザラシ、セイウチ、シロイルカ、クジラ、魚など)の狩猟の為に生み出した道具(舟)、それがカヤック(KAYAK/ QAJAQ)


☝著者;ポーラ・アンダーウッド/THE WALKING PEOPLEから抜粋

現代では、FRPやプラスチックで制作されていて、研究のための船、レジャーやスポーツで使用しています。海で乗るカヤックのことをシーカヤックと言い、川で乗るカヤックのことをリバーカヤックと称されています。KAI’TOでツアーに使用しているカヤックは、SOTK(シットオントップタイプカヤック)で、安定性、安全性に優れ、初めての方が安心して乗ることが出来ます。しかしながら、ツーリングするフィールドは太平洋!出艇する前には、全員にしっかり講習を受けて頂きます。


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